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院長先生のミニコラム

『ガマンしていませんか?生理痛』

 適齢女性の約80%が苦しんでいるといわれる生理痛。女性のQOL(生活の質)、QWL(仕事の室)の低下をきたし、経済的な損失も大きいことが報告されています。
 生理痛には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種があります。
 「機能性月経困難症」は、子宮や骨盤内に異常があるわけではなく、子宮内にたまった経血を押し出すために子宮が収縮することによってひき起こる陣痛様の痛みです。出産を経験していない人の場合、子宮の出口の通路が狭く経血を押し出す圧力が必要で、子宮の筋肉の収縮により痛みが生じます。この症状は出産によって子宮口が広がることによって軽減します。
 「器質性月経困難症」は、月経(生理)が始まって10数年後くらい(20代後半から30代)から生じてくる生理痛です。これは子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などの疾患が原因で、月経前からおなかや腰の痛みなどの症状があります。また、症状が進行するに伴って性交痛や排便痛もひき起こします。これらの痛みは病気のアラームサインですので、我慢せずに婦人科を受診することが早期発見につながります。
 生理痛は我慢したり、効果の弱い市販薬を自己判断で続けたりするのではなく、一度医師に相談してみましょう。
 「器質性月経困難症」と診断された場合はその症状に応じた治療が必要ですが、「機能性月経困難症」の場合は一般的に消炎鎮痛剤や漢方、ピルなどを治療に用います。とくにピルは副作用も少ないことから快適なQOLを得られるため、世界的に最も使用されています。我が国でも2010年10月より月経困難症を適用としたピルが保険適用となりました。この薬は月経時の痛みを軽減するだけでなく、月経周期の規則性やニキビの改善、月経前の不快感の改善などが副効用としてあるといわれています。
 生理痛が気になる方は、我慢せずに一度最寄りの婦人科を受診し相談してみましょう。
 ご自身にあった治療法を選択することをお勧めします。


協力:西川婦人科内科クリニック(院長/西川吉伸 名誉院長/西川潔)
大阪市中央区備後町4-1-3 御堂筋三井ビル8階
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