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院長先生のミニコラム

『子宮内膜症も予防の時代に!』

 本来、子宮の内側にあるべき子宮内膜が、子宮の外(腹膜、卵巣、卵管、腸など)に存在し、月経のように出血を繰り返すことで、 子宮とその周辺臓器の癒着を引き起こし、様々な症状を現すのが「子宮内膜症」です。 主な症状は、「疼痛」と「不妊」です。子宮内膜症の疼痛は、月経時の下腹部痛(月経困難症)のほかに、 性交や排便の時にもみられます。また、月経時以外に下腹部痛や腰痛がみられることもあります。 不妊との関係は、子宮内膜症の患者さんの30〜40%が不妊であり、 逆に不妊の女性の約50%に子宮内膜症が存在するといわれています。 子宮内膜症と月経困難症は非常に深い関係にあります。様々なデータより、 重症月経困難症患者の3分の1が子宮内膜症を有しているとされています。 また、月経困難症患者が子宮内膜症になる率は、月経困難症でない女性の2.6倍といわれています。 このように、月経困難症は放置しておくと子宮内膜症に進展する可能性が高い「未病」ですから、 早期から正しい治療に導くことにより、将来の子宮内膜症、ひいては不妊を予防することになります。 従来より子宮内膜症については、早期発見、早期治療ということが一般的でしたが、 このように月経困難症が子宮内膜症の「未病」である可能性が高いので、月経困難症の治療は、 子宮内膜症の発症予防や進行抑制につながる一歩進んだ治療になると考えられています。 月経困難症でお悩みの方は、一度婦人科を受診され、必要なら「未病」の段階での予防治療をお勧めします。


協力:西川婦人科内科クリニック(院長/西川吉伸 名誉院長/西川潔)
大阪市中央区備後町4-1-3 御堂筋三井ビル8階
TEL 06-6201-0317
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