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院長先生のミニコラム

『尖圭コンジローマを知っていますか?』

 尖圭コンジローマと聞いても、ピンとこない方もいらっしゃるでしょう。
 尖圭コンジローマはSTDの一種です。STDとは英語でSexually Tranmitted Diseasesの頭文字をとったもので、性により感染する病気、つまり性感染症(性病)のことを意味します。性交渉の経験があれば誰にでも感染・発症する可能性のある病気です。
尖圭コンジローマは、性器や肛門の周辺などにイボが出来、性差なく発症します。イボは乳頭状の小さな突起物が密集して「鶏のトサカ」のような形になっているのですが、ほとんどの場合は自覚症状がありません。人から人へ、性交渉、あるいはそれに類似する接触により皮膚や粘膜にある小さな傷にHPV(ヒトパピローマウィルス)が侵入して感染します。性活動の活発な世代である10代後半〜30代に発症するケースが多い病気です。
 尖圭コンジローマの治療には、「薬による治療」と「外科的な治療」の大きく2つに分けられます。直接的な不妊の原因にはなりませんが、妊娠中には避けたい病気のひとつです。なぜならば、お母さんが感染している場合、赤ちゃんが産道を通る際に尖圭コンジローマのHPVを飲み込んでしまう危険性があるからです。そうなると、赤ちゃんの喉にイボができ、呼吸ができなくなって重篤な症状を引き起こすこともあります。出産までに完治できなかったときは、母子感染を防ぐために帝王切開での出産という措置が取られますが、早期発見と治療をお勧めします。
 ただ、そもそも感染しなければ何の心配もすることはありませんよね。みなさん、子宮頸がんの予防ワクチンで尖圭コンジローマの「予防」ができるのをご存じでしょうか。子宮頸がんの予防ワクチンは子宮頸がんだけでなく、尖圭コンジローマの予防にも大いに期待できます。ワクチン接種と併せて定期的な婦人科検診も行えば、ご自身の体の異常にいち早く気づけて、安心して妊娠・出産ができるのではないでしょうか。

協力:西川婦人科内科クリニック(院長/西川吉伸 名誉院長/西川潔)
大阪市中央区備後町4-1-3 御堂筋三井ビル8階
TEL 06-6201-0317
http://www.nishikawa.or.jp/